借金返済日記 :4いろいろ大変だった、折れていた

忙しくなるとブログを更新できなくなる私だが、
忙しかっただけでなく、折れてもいたのだ。

前回の更新を見ると4月、
「朗報」というタイトルで少しずつではあるけれど希望が見えてきている感じだった。

名古屋のあと、新潟では日割の動員東京を上回り、
いや、地元広島の記録に僅差というところまで盛り上がり、
続く長野は、私が今まで訪れたことのない街にも関わらずたくさんのお客様にご来場いただけた。

そう、向上していたし、がんばっていたのだ。

そして本当ならばこの「借金返済日記4」は「救世主現る」というタイトルで、
これまでのがんばりを見てくださっていたROLLYさんが広島凱旋に4日間も来てくださることになり、どんどん盛り上がる内容の日記になるはずだったのだ。

ここまでは「忙しすぎてブログが更新できない」という状況で、

本当に必死で、一人でも多くの人にご来場いただけるように、日々何かを、ブログより優先させてやっていた。

広島凱旋の4都市を盛況にできたら、出口が見えてくるはず!

それがね、なんとROLLYさん、上映の4日前に網膜剥離になってしまって、
緊急手術で入院、ということで、来れなくなってしまったのである。

ROLLYさんの出演予定ライブは内容変更して地元の人たちだけで実施して、なんとか成立、という感じだったけれど、
映画は、舞台挨拶はあくまでイベントで、映画の上映がメインなわけだから、もちろん予定通りやるわけですよ。ROLLYさん、全ての舞台挨拶に電話で登壇してくださって、ご来場のお客様を落胆して帰らせるという最悪の結果は免れたのだが、思うように動員できないのも、そりゃそーだ、なわけで。

「ここで!」と思って全人生を注ぎ込んだ身としては、ぽきーん、という感じで。

引きこもりまして。

引きこもっても借金も人生も解決しないしどうしたらいいんだろ、と。

で、映画ってとにかく華があるものだし、楽しそう、ということで悪霊とか生霊とかが憑きやすいと聞いたことがあり、もう、何か憑いてるに違いない!と、
「霊視」というものができる人に見てもらったんである。

そしたらさ、
「大丈夫です」
って言うんですよ。

「悪いものは何も憑いてないし、このプロジェクトここから巻き返しますよ」って。

巻き返すって言ったって、どうにかするにはあと5000人入れないといけないのに、
上映ほとんど終わっちゃってるんですけど!

だったんだけど、可能性を作るならば、と、
以前お世話になった横浜シネマ・ジャック&ベティさんと、去年の封切館池袋シネマ・ロサさんに上映のお願いをしてみたのである。
特にシネマ・ロサさんは、去年4週間もやってもらって、結果を出せてないわけだから、
無理だろうなーと思ってたんだけど、1週間、チャンスをくれたんである。

やるかー、である。

関東は大きいから、一人では到底無理だな、というのもあって、
これまでの紆余曲折をいろんな人に聞いてもらって、
みなさんに、本当にたくさんのみなさんに、助けてもらって応援してもらって、
さぁ、いざ関東!が10月11月。

10月の横浜はね、ものすごく「いつも通り」な感じで、

どういつも通りかというと、
「ヒット」という感じの動員にはならないんだけど、
来てくれたお客さまが「楽しかった!来てよかった!」って言って帰ってくださる感じ。

そんなふうに映画を好きになってもらえて、とても幸せなんだけど、
え、巻き返せへんやん!!である。

そう言っても仕方ないので、11月のロサでなんとか!と思っていたらば風邪ひいちゃうし、
そしたら宣伝活動も思うように動けないし、、、

こんなん無理やん!!!

と、霊能者さんにも言ったんだけど、
やっぱり、
「大丈夫です」
と!

で、蓋を開けてみたら、

「満席!」ということにできなかったんだけれども、ROLLYさん(池袋に来てくださいました!涙)登壇の日(火曜日)を境に平日に盛り返しまして、日割の動員が、新潟に届かずとも公開時を大きく更新することになったんである。

そのニュースによって、今度は大阪のシアターセブンさんが「うちも波にのります!」と、アンコール上映を決めてくださいまして。

なんだろう。

5000人入れなきゃ借金問題は解決しないんだけど、
熱量もなんとかキープで上映が続いているという幸運もあり。

一旦、遠くの空を見ている、今日この頃である。

大阪、がんばらないとなー。
てか、大阪だけだったらやっぱ無理だよなー。

どうするん!

Donuts Films

映画監督・俳優 前田多美です。 映画に関することはもちろん、 大切にしたいお料理のこと、お気に入りの日々のことを総括したサイトです。