人生を変えた映画たち
よほど忙殺されていない限り、少なくとも週に1回は映画館で映画を観る。
ただ年明けてからは、週3ペースで映画を観に行っていた。
というのも、自分の「人生を変えた」レベルの作品が、
次々と4Kリマスターされてスクリーン上映されているからだ。
『ローマの休日』
1953年公開なので、世代ではないながら、
小さい頃「日曜洋画劇場」などで放映していたのをビデオに録画して、
もう、何度も何度も繰り返して観ていたのだ。
オードリーに憧れたしローマに憧れた。
階段でジェラート食べたりベスパの二人乗りにも憧れた。
そんな小さい頃の憧れが詰まった映画だったのだ。
そして『アメリ』
こちらは日本で公開してヒットしていた頃、私は19歳くらいだったんじゃないかな。
ミニシアターという場所に通い始めた頃で、
フランス留学を考えるほどにフランスに憧れていた私は、
この映画の風景をドキドキしながら眺めた挙句、
いざ、初めての海外一人旅に旅立ってしまうんだもの。
アメリのロケ地はなかなか”濃い”地域だったりするので、
一人のお子ちゃま(20歳なんてむこうじゃ14歳くらいに扱われる)だった私は移民系の男子たちに声かけられまくったり結構ビビったのを覚えてる。
その後、何度もパリには行ったので、
今観ると、いろんな風景が「あ、あそこだ」とパリの実際の街並みを思い出せるんだから、成長したもんである。
ただもう、こういう「人生を変えた」級の映画を劇場で観ると、もれなく胸がキュッとなるな。
若い頃の「憧れ」というのはきっととんでもない力を持っているんだろう。
『アメリ』なんかは音楽を聴いただけでちょっと涙が出る。
初めての海外渡航、MDウォークマンに入れていったのは、
『アメリ』のサントラとクランベリーズの「ドリームス」だったから。
男臭い感じの映画を撮っている私だが、
人生に影響を与えた映画はかなり女子だなぁ!と、
こうやって並べると思うよね。
追記:クストリッツァだってある。
『アンダーグラウンド』は私の処女作『カノンの町のマーチ』を撮るときに、
「こんなふうにしたいんだ!」と言ったおぼえがあるので、
これもやはり、スクリーンで観ると胸がキュッとする。
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